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参考記事:沖縄タイムス夕刊  

 NPO法人「どうぶつたちの病院」はこの日、国頭村内で発見されたヤンバルクイナの卵1個の人工孵化に成功した、と発表しました。

 これまで、親鳥が抱卵途中で放棄したものを孵化させた例はありましたが、最初の段階からの人工孵化は国内初となります。孵化技術が確立されていない中で、成功した意味は大きいとされています。

 卵は3月12日、国頭村内での草刈作業中に草むらで発見されました。ヤンバルクイナの習性から、発見された卵は抱卵開始直前とみられています。環境省が保護し、その後同団体に引き渡され、4月2日に孵化しました。孵化当初、ヒナは腹部が開いており、内蔵が見える状態だったため、縫合手術を施したといいます。この成功によって、これまで不明だった抱卵日数が、約20日前後だということがわかりました。

 山階鳥類研究所標識研究室の尾崎清明室長は「完全に人の手で孵化に成功したことは、人口増殖に向けた第一歩になる」と評価しました。そして「抱卵日数や卵の重さの変化などの基本的情報は、今後の保護に重要だ」とも話しました。
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帝京科学大学のヤンバルクイナ保護推進同好会(通称Team917)です。 日本唯一の飛べない鳥、沖縄の絶滅危惧種・ヤンバルクイナに関するニュースをまとめています。
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