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クイナニュース
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参考記事:琉球新報


 22日、環境省が新しいレッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物の種のリスト)を公表しました。
 今までのレッドリストだとヤンバルクイナは絶滅危惧IB類だったんですが、新レッドリストではIA類にランクが上がっています。生息環境が悪化したこと、マングースなどの外来生物による影響などにより、絶滅の恐れが更に高まっていることが表れた結果となったようです。
 マングースが影響を及ぼしているのはヤンバルクイナだけではありません。クイナと同じく沖縄の天然記念物に指定されているホントウアカヒゲも、マングースによる捕食の影響で、絶滅危惧II類からIB類に上がりました。

 琉球新報によると、奄美大島以南の那覇自然環境事務所管内で、鳥類48種、は虫類30種、両生類9種、その他無脊椎動物も22種と、たくさんの動物が絶滅の危機に瀕しているとされたそうです。
 奄美大島以南という限定された地域でもこの数字。日本全国にどれだけの絶滅危惧種がいるかを考えると恐ろしいです…。
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参考記事:沖縄タイムス朝刊  


 減少傾向にあることが懸念されていたヤンバルクイナの生息数が今回、正確な調査によって1000羽を切ってしまっていることが明らかになりました。

 1985~86年の環境省の調査によって、大宜味村塩屋湾周辺から国頭村側の地域には約1500~2000羽のヤンバルクイナが生息していることがわかっていました。しかし、その後の調査から、その生息地は急激に北側に狭まっていき、生息数も2004年には810羽、2005年には717羽まで激減してしまっていることがわかりました。

 また、沖縄県の調査から、ヤンバルクイナの生息域の南限の動きと、マングースの生息域の北限の動きが一致していることがわかっています。このことからも、マングースがヤンバルクイナに何らかの影響を与えていることは明らかといっていいでしょう。

 鳥の世界では「個体数が1000羽を切ったら絶滅寸前の状況」だといわれています。ヤンバルクイナの残り700羽、という数字は絶滅が間近に迫っている、非常に深刻な状況と受け止めなければならないでしょう。

 政府や自治体、NPO法人などが動き出しているとはいえ、万全の状態とは程遠い状況です。ヤンバルクイナを第二のトキにしないために、あの悲しみを味わわないために、早急な対策をもっともっと実行していき、ヤンバルクイナのことを知らない人には、もっともっと関心を持ってもらいたいと思います。そのために私たちも、少しずつ頑張っていきます。
 2006年8月24日、ヤンバルクイナが交通事故で死亡したことが確認されました。今年に入ってすでに10羽目になります。

 鳥類でありながら飛ぶことのできないヤンバルクイナにとって、道路は歩いて横断するしかありません。そのため、交通事故による被害が後を絶たないのが現状です。ヤンバルクイナの生息域には、注意を呼びかける標識が立っていますが、カーブが多い山道であるため、視界は悪いのです。また、小雨が降っているときや、雨上がりなどはヤンバルクイナの活動が活発になるので、更なる注意が必要になってきます。

 たった1羽、と思うかもしれませんが、もはやその1羽は700分の1羽なのです。たった1羽でも、ヤンバルクイナたちにとって大変なダメージになるのです。絶滅が心配され、保護しよう、という活動が本格化しつつある中で、肝心の人間の不注意でその数を減らしてしまっては元も子もありません。やんばるの森をドライブする時には、速度を落とし、常にヤンバルクイナが横断してくるかも知れない、という意識を持って運転してもらいたいです。
 交代で卵を温めるヤンバルクイナのつがいが、2006年6月17日、山階鳥類研究所によって初めて撮影されました。

 撮影されたのは、国頭村の西銘岳付近の巣。4月中旬に生んだ3個の卵を雄と雌が交代で温めていて、夜間に卵を抱いていた雄が、朝になって巣に戻った雌と交代するところが、ビデオと静止画によって撮影されました。卵は撮影の5日後にひとつが孵化したということです。

 今回撮影された雌は2004年と2005年にも繁殖が確認されていますが、過去2回の相手はいずれも今年の個体とは異なる個体だったらしいです。2004年の雄はすでに死亡が確認されていて、2005年の雄も何らかの理由で死亡したのではないかと考えられています。
参考記事:QAB琉球朝日放送


 2006年6月2日、国頭村の県道で交通事故に遭い怪我をしたヤンバルクイナが発見されました。この事故で今年の事故は8件目。これは、件数が過去最悪だった去年を上回る勢いです。

 午前8時半ごろ、国頭村安田の県道2号で道路に倒れているヤンバルクイナを、通りかかった地元の人が発見しました。怪我をしたヤンバルクイナは、安田にあるヤンバルクイナ救急センターに運ばれた後、うるま市の動物病院で手当てを受けたということです。車にはねられたとみられるヤンバルクイナは、下半身が麻痺している状態だったといいます。

 このように、ヤンバルクイナの交通事故のほとんどは、道路に飛び出したヤンバルクイナに気づかずはねてしまうことによるものが多いとされています。環境省やんばる野生生物自然保護センターでは、ヤンバルクイナの繁殖時期にあたるこの時期、やんばるの道をゆっくり走ってほしい、とドライバーに注意を呼びかけています。悲惨な事故が、少しでも減ることを願っています。
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帝京科学大学のヤンバルクイナ保護推進同好会(通称Team917)です。 日本唯一の飛べない鳥、沖縄の絶滅危惧種・ヤンバルクイナに関するニュースをまとめています。
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